センター長挨拶

2023年4月より赴任してきました、JCHO桜ヶ丘病院 健康管理センター長の山田昌興(やまだ しょうこう)です。

今や“人生100年”と言われておりますが本当でしょうか。

昭和20年頃、日本の死因のベスト3は何だったのでしょうか。1位 結核、2位 肺炎、3位 胃腸炎です。つまり、感染症が主体であり、これはコロナ感染同様に外的要因であり、自分で努力しても感染を予防するのは難しいものです。一方、平成20年頃の死因は1位 悪性新生物(がん)、2位 心疾患、3位 脳血管障害であり、これは内的要因です。つまり、暴飲暴食、喫煙、運動不足による糖尿病、高脂血症、高血圧などが原因であり、これは自分の生活状態により予防可能な疾患です。

人生100年という意味は、どんな病気になっても今の医療を以て治療すれば100歳まで生きられるという意味ではなく、健全な生活習慣下に予防医学を実践すること、また、疾患の早期発見による早期治療を受けることにより、100歳近くまで寿命が伸びる可能性がある、という意味です。

当健康管理センターは、診察、検査結果に基づき、地域の方々に健康増進のための情報提供を行い、疾患の早期発見、早期対応に取り組んでまいります。

新病院に移転後も現在の旧病院でのデータを継続して把握できる体制を取りますので、今後も当センターのご利用をお願い致します。

桜ヶ丘病院 健康管理センター長 山田昌興