尿タンパク・尿糖・尿潜血
尿検査とは、その名の通り尿の成分について調べる検査です。尿は腎臓で血液をろ過することで作られます。
その後膀胱に溜められ、一定量に達すると尿意を感じて排泄されます。
身体にとって不必要な成分や水分だけが排泄されるのであれば問題ありませんが、何か異常が 起こっている際には尿の成分や内容物に変化が生じます。
主な尿検査項目について
尿タンパク
尿中に排泄されるタンパク質の量を調べます。
運動後や発熱時などに一過性にみられる生理的タンパク尿と、腎障害などが原因でみられる病的タンパク尿に分けられます。
尿糖
尿中に排泄されるブドウ糖の量を調べます。
通常、血糖値が180mg/dLを超えると腎臓から尿中に排泄されることにより尿糖反応陽性となりますが、腎機能の悪化や糖尿病治療薬によって陽性となる場合もあります。
尿潜血
尿中に血液が含まれているかどうかを、赤血球内に含まれるヘモグロビンから調べます。
肉眼では見えない、潜んだ血尿も検出されます。
尿潜血反応陽性には様々な原因がありますので、詳細な検査が必要となります。この検査には酸化反応を用いますので、尿中にビタミンCが存在すると結果が偽陰性となってしまいます。
正確な結果をお知らせするためにも、検査前日に多量のビタミンCを含んだ食品・飲み物を摂取することは避けてください。