診療・各部門
薬剤部内構成
- 薬剤師 4名
- 薬剤師補助 3名
- 医薬品SPD 2名
概要
2001年に全面院外処方となりました。(院外処方せん発行率 99.1%:令和5年度)主として入院患者様への服薬指導や注射薬混合調剤、リスクマネージメントを含めた医薬品管理や情報提供などを行っています。
また感染対策チーム(ICT)や栄養サポートチーム(NST)・褥瘡チーム・糖尿病治療チームなどのチーム医療にも積極的に参加し、薬剤師という立場から少しでも患者様のお役に立てるよう心掛けています。
薬物療法は日々進歩を続けていますが、その中で我々薬剤部スタッフは医師や看護師など他の医療スタッフとの連携を大切にし、最も効果的でかつ安全な薬物療法を提供させていただけるよう、常に患者様の視点に立って努力してまいります 。
調剤
オーダリングシステムを導入し、電子カルテを活用しながら、入院中の患者様のお薬を中心に調剤を行っています。
調剤に際しては、患者様のアレルギー歴・副作用歴・年齢・腎機能・妊娠の有無などを考え、処方内容や用法・用量が適切かを検討しています。
院内処方せんは主に当院訪問診察のお薬を調剤しています。
また経管栄養などで錠剤を粉砕した場合、お薬の有効性や安全性・簡易懸濁法についても情報を収集し、その可否を検討しています。
高齢化社会に向け、一括一包化調剤やOD錠(口腔内破壊錠)の採用も積極的に行っています。
退院の際には、「お薬説明書」「お薬手帳」の作成も行っています。
また、患者様の入院中の薬剤情報を調剤薬局へ情報提供できるよう「薬剤管理サマリー」の発行も行っています。
お薬の中には飲み合わせの悪いものや手術・抜歯などの前に中止しなければならないものもあります。
他の病院など受診される際は必ずお薬説明書やお薬手帳をお持ちいただき、服用しているお薬を受診先にお伝えください。
外来の患者様は院外処方せんとなっております。お薬は院外の保険薬局でお受け取りください。
※ 処方せんの有効期限は4日間です。発行日を含めて4日以内に保険薬局へご提出ください。
令和4年7月より、院外処方せんに患者様の検査値を掲示しています。
※ 当院は ジェネリック医薬品を積極的に採用 しています。ジェネリックに関することは遠慮なくおたずねください。
注射調剤
注射薬の混合調剤は2001年より、高カロリー輸液や抗癌剤だけでなく一般注射剤についても時間を区切った上で薬剤部で実施しています。これは注射薬をより安全にかつ衛生的に混合調剤し、注射薬の使用に伴うリスクを最小限にするためです。
必要に応じ情報をまとめ、医師・看護師へフィードバックしています。
これにより処方内容や投与時間・投与方法・輸液内での配合変化などを薬剤師が確認し、注射薬の適正使用をより確実なものにしています。
医薬品管理(SPD)
SPDとは、Supply Processing &Distribution の略で院内物流管理と訳されています。 東日本大震災など災害時に代表されるように患者様の治療に用いる医薬品の管理は非常に大切です。
当薬剤部では、医薬品管理専門のスタッフがおり、SPD業務を行っています。
院内の医薬品を管理・情報の一本化をすることで、不良品・期限切れ品の品質管理、又過剰在庫の発生をしないようにして、医薬品の発注・納入品の点検を行っています。
院内の採用医薬品を見直し、医療費の削減に寄与しています。
薬剤管理指導(服薬指導)
病棟毎に、担当薬剤師による入院時の持参薬チェックから始まり、注射の混合調剤・内服調剤・定期配薬セットをトータルで行なっています。
また実際に薬を使用する患者様の病室へ訪問し、薬の服用法・注意点の説明を行い、退院後の服薬にスムーズに移行できるようにサポートを行っています。 その際に患者様の訴えや検査データ参照することにより、医師や看護師と協力して薬の適正使用にも貢献しています。
チーム医療参画(多職性連携)
糖尿病教室
糖尿病教室では、多職種がそれぞれ専門の立場より療養生活のポイントをアドバイスしています。
糖尿病治療は、神経障害・網膜症・腎障害などの合併症を引き起こさないためにも早くから取り組むことが重要です。
治療には食事療法・運動療法・薬物療法があります。
薬物療法では、病態・身体所見・社会的背景・生活状態などの情報を元に患者様に合った薬剤が選択されます。
薬剤師の役割として使用薬剤の特徴や注意点などを説明、糖尿病患者様の自己管理(治療、療養、生活習慣等)の支援をしています。
栄養サポートチーム(NST)、褥瘡サポートチーム
入院患者様の栄養サポートを多職種で実践するチーム医療に参加しています。
薬剤師のチーム内での役割としては、回診に同行し、患者様が使用する薬剤面からの支援や、栄養剤や栄養に関連する製剤の説明と服薬指導を行います。
注射については、栄養輸液の適切な使用法・成分・配合変化の確認を行いさらに飲み薬との相互作用や及ぼす影響をチェックしています。 血液データと薬との関連の評価も行い、栄養療法に伴う合併症の早期発見と予防に関わっています。
褥瘡は回診に参加し、適切な外用剤の選択、栄養状態との関連からNSTと連携し褥瘡をひどくさせない、再発させないようにしています。
感染対策チーム(ICT)
医療関連感染から患者様及び医療従事者自身の安全を守るために感染流行の予防を目的としたチーム医療に参加しています。
薬剤師のチーム内での役割としては主に院内における抗菌薬の使用状況を把握し、誤った使い方・偏った使い方・長期に渡り使っている患者様を把握し耐性菌が出現しないように管理を行います。抗菌薬の規約に基づき抗菌薬の適切な使用方法のアドバイスを行っています。
また感染症の発生を未然に防止するため、さらに発生した感染症が拡がらないようするために消毒薬の適切な使用方法のアドバイスも行っています。
消毒薬の濃度や期限、 使用方法を確認するため、週に1回病院内をチームで廻りチェックを行っています。
桜ヶ丘病院 院内フォーミュラリー
「フォーミュラリー」とは、有効性や安全性、費用対効果などを考慮し、処方できる医薬品に院内での選択順位をつけ標準化した方針です。
標準薬物治療の推進、医療費の抑制および病院や診療所、保険薬局との連携による地域医療への貢献を目標に、フォーミュラリーを公開することになりました。
※ 患者様や一般の方にたいする情報公開を目的としたものではなく、医療関係者を対象に情報を公開しています。
※ 本フォーミュラリーを、本院の許可なく複製・転載することはご遠慮ください。
院内フォーミュラリー 一覧
- ACE阻害(2024.07)
- ARB(2023.06)
- DPP-4阻害薬(2023.06)
- PPI&P・CAB(2023.07)
- α1ブロッカー(2023.06)
- αGI(2023.07)
- β・αβブロッカー(2023.10)
- グリニド(2024.06)
- スタチン類(2023.11)
- ループ利尿(2024.06)
- 過活動膀胱治療剤(2023.08)
- 抗インフルエンザ薬(2024.06)
- 抗ヒスタミン剤(2023.09)
- 高尿酸・痛風治療剤(2024.02)
- MR拮抗剤 (2024.08)
- P2Y12拮抗剤(2024.9)
- フィブラート(2024.10)
- チアジド(2024.11)
院外処方せんにおける問い合わせ簡素化プロトコルの運用について(2024年8月開始)
薬物治療管理の一環として、調剤上の典型的な変更を伴う問い合わせを減らし、患者さんへの薬学的ケアの充実および処方医や保険薬局の負担軽減、患者様の待ち時間短縮を図る目的で「院外処方箋における問い合わせの簡素化プロトコル」を運用しています。
本プロトコルの運用にあたっては、プロトコルの趣旨や各項目の詳細について充分理解していただいたうえで合意書を交わすこととします。そのため原則として清水薬剤師会を通じて合意書を提出していただき締結を基本とします。
- 院外処方箋における問い合わせ簡素化のプロトコル
- 合意書様式(2部作成下さい)
- トレーシングレポート(Word32.6 KB)
- 「 簡素化 プロトコル 合意書 提出 薬局一覧 」(2024年 10月現在)
院外処方箋における問い合わせの簡素化プロトコルのお問い合わせ先
桜ヶ丘病院薬剤部 DI室
E:Mail:yakuzaibu@sakuragaoka.jcho.go.jp
電話番号:054-353-5311(代)平日のみ(9:00 ~ 16:30)
薬剤師(薬学生)の皆様へ
部署見学(業務内容、院内施設見学)は随時歓迎です。
詳細は、 JCHO桜ヶ丘病院 薬剤部
TEL: 054-353-5311 (代表)
E-mail: yakuzaibu@sakuragaoka.jcho.go.jp までお気軽にお問合せ下さい。
薬学生奨学金貸与制度について
2020年度より、奨学金制度を開始しております。
詳細は上記までお問い合わせ下さい。